【ニューデリー】製造業の顕著な成長鈍化に関わらず、農業生産の好調に支えられ、2007-08通年の国内総生産(GDP)成長率は9%を記録、これ以前の予測値8.7%を上回った。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、エコノミック・タイムズ、インディアン・エクスプレスが5月30日、政府発表を引用し伝えたところによると、GDP成長率が当初予測に比べ改善したのは、主に農業及び協同組合部(DAC:Department of Agriculture and Cooperation)の農業生産予測が上方修正されたため。農業と農業関連部門の成長率は当初の予測値2.6%から4.5%に上方修正された。しかし製造業の成長予測は当初予測の9.4%から8.8%に下方修正された。この結果、2007-08年のGDP成長率は9%に達したが、前年の9.6%には及ばなかった。
サービス部門に関しては、運輸・通信・貿易・ホテル部門の成長率が当初予想の12.1%から12%に、電気・ガス供給部門のそれが同7.8%から6.3%に、それぞれ下方修正された。しかし建設部門のそれは同9.6%から9.8%に、金融・保険・不動産・その他のサービス部門のそれは同11.7%から11.8%に、それぞれ上方修正された。
2007-08年第4四半期のGDP成長率は、当初の予測値9.7%から8.8%に下方修正された。これは主に製造業部門と農業部門の低調なパフォーマンスに伴うもの。製造業部門の第4四半期の伸びは前年同期の12.8%から5.8%に、農業部門のそれは同4.9%から2.9%に、それぞれ鈍化した。