2008-05-26 ArtNo.41043
◆Videocon、海外売上げを総売上の50%に拡大目指す
【ムンバイ】地場大手家電会社Videcocon Industries Ltd(VIL)は、新『VC』商標を用いて、西アジア、欧州、南米の消費者用電子製品市場に大挙進出、2011年末までに海外売上げの総売上に占めるシェアを現在の2%から50%に拡大する計画だ。
ビジネス・スタンダードが5月23日伝えたところによると、最近LG Electronics India Ltd (LGEIL)トップ(MD)の座を退き、VILの副会長兼CEO(国際業務担当)に就任したK R Kim氏はこのほど同紙に以上の計画を語った。それによると、以上の目標を実現するため、VILは国際業務を手がける新会社を設ける可能性も検討している。
VILの国際事業収入は3億米ドルで、総収入の2%を占めるに過ぎないが、LGは約70%を占めている。このため有機的(organic)、非有機的(inorganic)方式で国際事業の拡張を図る。拡張計画は6ヶ月以内に具体化する。
VILは旗艦商標のVideocon以外に、Electrolux、Kelvinator、Sansui、Akai、Funaiブランド製品の製造も手がけている。Kim氏は目下、これらのブランドのパフォーマンスを点検しており、一部の商標は廃止される可能性もある。また欧州でNordmendeブランドを買収したVILは、インド市場に近くプレミアム・ブランドを紹介する。
一方、VILは移動体通信サービスを開始するのに伴い、当初は携帯端末をアウトソースするが、時機を見て国内製造に転換、向こう3年間に100万ユニットの製造を目指す。携帯端末は海外市場でも販売する。VIL傘下のDatacomは8月半ばから携帯電話サービスを開始、5年内に国内市場の10%のシェア獲得を目指すと言う。
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