1995-11-29 ArtNo.4103
◆<星>経済の自由化開放度、2位に後退
【香港】シンガポール経済はその自由開放度で香港に次ぎ世界第2位にランクされた。
米国拠点のヘリテージ・ファンデーションが世界142カ国の経済を貿易、税、政府、金融政策、外国投資、銀行、賃金/価格、所有権、規則、闇市場の10項目に分けて比較した“1996年経済自由化指数報告書”によると、シンガポールは税と銀行が3と2に採点された以外は、全て最高点の1をマーク、総合で1.3と評価された。同シンクタンクのキム・ホームズ副社長が香港の外人記者クラブ主催の午餐会で語ったところによると、前回調査ではシンガポールは香港同様1.25の総合評価を得、トップにランクされたが、今回評価を下げたのは、評価の原則が変更され、中央積立基金(CPF)制度がマイナスの評価を得たためと言う。情報管理や新聞、通信事業の独占等に照らしてシンガポールが米国より高い評価を受けるのはおかしいとの指摘に対して、ホームズ氏は、これは政治的要素を無視し、経済の健全さのみを比較したためと語った。ちなみに3位はバーレーンで、米国は7位だった。日本は前回の1.95から2.05に評価を下げ15位にランクされた。(ST,BT,LZ:11/28)
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