2008-05-23 ArtNo.41026
◆印サービス産業ブーム、BRICをリード:KPMG
【ニューデリー】インド・サービス産業界の自信は、BRIC(ブラジル/ロシア/インド/中国)同業者の中で最も高く、約60%の企業が業務の拡張を予想、縮小を予想したものは存在しなかった。
インディアン・エクスプレスとデカン・ヘラルドが5月21日報じたところによると、KPMGがBRIC諸国のサービス企業1400社を対象に実施した『2008年春期KPMGビジネス見通し調査(Spring 2008 KPMG Business Outlook Survey)』レポートは以上のように伝えている。インドの工業生産指数(IIP)成長率は3月に過去6年(73ヶ月)来最低の3%に鈍化したが、インド・サービス産業のブームに衰える兆しは見られない。ちなみに中国のサービス企業は同期に59%がビジネスの拡張を、3%が縮小を予想している。
調査は、ホテル/小売り、運輸/倉庫、郵便/電気通信、金融仲介、賃貸/ビジネス活動、個人サービス業界の企業を対象に行われ、向こう12ヶ月間のビジネスの拡張を予想するもののパーセンテージから縮小を予想するもののパーセンテージを差し引いたバランスにより、自信度が測定されている。インド企業の58%が売上げの拡大を、56%が新規事業の増加を、またルピー高にも関わらず42%がアウトソーシング・ビジネスの拡大を、予想した。中国企業ではアウトソーシング・ビジネスの拡大を予想したのは16%にとどまった。
また38%のインド企業が信用の改善を予想、悪化を予想したのはおよそ8%にとどまった。しかしながら47%が借入コストの上昇を予想している。
またインド企業の41%が雇用の拡大を予想したのに対し、中国企業では27%にとどまった。
|