2008-05-14 ArtNo.40993
◆Bajaj/ルノー/日産、超低価格車合弁契約に近く調印
【ムンバイ】地元の二輪三輪車大手Bajaj Auto Ltd(BAL)とルノー及び日産3社は12日、2011年末までに合弁会社を設立、ULCと言うコード番号が付けられた超低価格乗用車を開発・製造・販売し、Tata Motors Ltd(TML)の10万ルピー・カーNanoに対抗する計画がほぼ完成したと発表した。
インディアン・エクスプレス、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ザ・ヒンドゥー、ビジネス・スタンダード、デカン・ヘラルドが5月13日伝えたところによると、合弁事業にBALは50%、ルノーと日産は各25%、それぞれ出資、マハラシュトラ州Pune県Chakanに新工場を建設する。新工場への投資額は不明。
日産のSimon Sproule副社長によると、ルノー/日産はノーハウを、BALはインド顧客やインド自動車産業に関する知識を合弁事業に注入する。
三社合弁事業はルノー/日産が共同でタミールナド州Chennaiに工場を設ける計画とは別個に進められるが、合弁事業はルノー/日産がチェンナイに設けるデベロプメント・センターの恩恵を受けられる。
超低価格車の出荷価格に関しては、当面2500米ドルに抑えることを目指すが、Euro IV排ガス基準の導入や鉄鋼等の原材料価格の推移など、マクロ的経済環境も配慮し、2011年までに見直しを チえる。
BALのS Ravikumar副社長によると、今年6月までに3社は合弁覚書を取り交わす。当初年産能力40万台の工場を建設する250エーカーの土地は既に確保していると言う。
TMLは2008年10月に12万5000~13万ルピーのNanoを発売する計画だが、他社も続々同様の低価格車の発売計画を発表している。各社の発売予定期日と価格は、以下の通り。General Motors2010年14万~16万ルピー、Hyundai発売日未定15万~16万ルピー、Volkswagen2009年18万ルピー、Skoda Auto2010年30万~50万ルピー、Fiat2011年30万~35万ルピー、ホンダ2010年40万~50万ルピー、トヨタ2010年40万~50万ルピー、Ford2010年45万~55万ルピー、Chery Sonalika期日未定30万~40万ルピー。
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