2008-05-09 ArtNo.40967
◆Hero Electric、US$1968万投じ電動二輪設備拡張
【ニューデリー】最近英国の技術パートナーUltra Motorsと袂を分かったHero Electricは、80クロー(US$1968万)を投じ、製造設備を拡張、独自ブランド電動バイクの販促に乗り出す。
エコノミック・タイムズが5月7日伝えたところによると、パンジャブ州Ludhiana拠点のHero Electricは現在電動二輪車7モデルを販売しているが、近く高速電動スクーター2モデルを含む4モデルを追加、2008-09年の販売台数を前年比2倍の7万台に拡大する計画だ。
Hero ElectricのNaveen Munjal重役(MD)によると、同社はスピード/走行距離/機動性に照準を合わせた独自の電動二輪車モデルの開発に取り組んでいる。技術問題は既にほぼ克服し、今年下半期には新製品を出荷できる見通しだ。
Hero Electricの技術パートナーUltra Motorsは、単独でインド市場を開拓する方針を決め、先月、Hero Electricとの提携を解消した。これを受けて世界最大の自転車メーカーのHeroは、自転車ブランドとしての知名度を梃子に電動二輪車市場を開拓する方針だ。同社は国内に160店のディラー網を有する。
Munjal氏によると、当面西部と南部の小規模都市やタウンに照準を合わせた市場開拓を進める。同社は販促活動に50クロー(US$1230万)を投じ、1キロ当たり0.1ルピーのラニング・コストを レ玉に比較的新しい交通手段の売り込みを図る。
2007-08年にはインド国内で12万台の電動二輪車が販売されたが、政府が最近消費税をカットしたことから1台当たりの価格は1800~2400ルピー下降する見通しだ。
Hero Electricはまた金融機関と交渉し、購入者にローンの便宜を提供することを目指している。インドの二輪車購入者の65%以上がローンを利用しており、ローン便宜の有無が販促の成否を定める鍵になる。しかし電動二輪車は自動車法(Motor Vehicle Act)の下では登録する義務がないため、抵当権を設定するのが難しい。このため同社は一般耐久消費財の割賦方式を採用する可能性等を検討している。
Hero Electricは今年、ラテンアメリカや中東方面に電動二輪車を輸出することも計画しており、5000台の輸出を目指していると言う。
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