SEAnews 2008-05-07 ArtNo.40960

【ニューデリー】インドに2007－08年度に流入した外国直接投資(FDI)は総額245億7000万米ドルと、前年の157億米ドルに比べ56.5％増加した。
エコノミック・タイムズ、インディアン・エクスプレス、ヒンドDー・ビジネス・ライン、デカン・ヘラルドが5月2／3日報じたところによると、Kamal Nath商工相は2日記者会見し以上の数字を発表した。それによると、インドの2007－08年FDI流入額はアジアでは中国と香港に続き3番目。2006－07年のFDI流入額は中国、香港、シンガポールに次いで4番目だった。政府は2008－09年度には350億米ドルのFDI流入を見込んでいるが、昨年3月31日時点で90億米ドルの未登録のFDIが存在したため、今会計年度はスタート時点で既に繰り越された90億米ドルのFDIが存在することになる。
2007－08年に流入したFDIの80％は新規プロジェクトで、企業買収は含まれていない。また4年前に比較するとFDI流入額は8倍に増えた。投資収入の再投資分を加えると、FDI流入額は2006－07年の195億米ドルから2007－08年の300億米ドルに増加したことになる。
主要投資領域には、コンピュータ・ハードウェア／ソフトウェア／サービス／電気通信／住宅／建設／不動産／電気機器部門が挙げられる。
主要投資家にはモーリシャスのCMP Asia Ltd6億5400万米ドル(HDFC Housing Finance)、シンガポールのBiometrics Marketing4億5900万米ドル(Relogistics Infrastructure)が挙げられ、Biometrics Marketingは2007年3月にも石油部門に7億6100万米ドルを投資している。
最大投資国は引き続きモーリシャスで、シンガポールが16億米ドル(US$5.78億)で2位。日本が7億6100万米ドル(US$0.86億)で続いている(括弧内は前年の数字)。多国籍企業の多くはモーリシャスとシンガポール経由で投資していると言う。