SEAnews 2008-05-05 ArtNo.40937

【ムンバイ】Essar Global Ltd(EGL)傘下のEssar Steel Holdings Ltd.(ESHL)は5月1日米国企業Esmark社を11億米ドルで買収することで関係方面と合意に達した。
ザ・ヒンドゥーとヒンドゥー・ビジネス・ラインが5月2／3日報じたところによると、ESHLがナスダック登録企業Esmark社の発行済み株式を1株17米ドルで現金買収すると言う提案は、慣例とされる米国政府や全米鉄鋼労働者連盟(USWA: United Steel Workers of America)を含む関係方面の承認を得ることを条件に、Esmark取締役会により全会一致で承認された。これを受けてESHLは10日以内に1株17米ドルでEsmarkの発行済み普通株を公開買い付けする手続きを行い、2段階の買い付けを実行する。第1段階の公開買い付けで、発行済み株式の50％以上を取得したなら、第2段階として未だ取得していない株式を1株につき現金17米ドルに変えられる権利証書に転換する。
Esmarkは年産240万トンの鉄鋼製造施設を保持し、米国全土に流通センターを展開している。EGLのShashi Ruia会長によると、Esmarkの買収は地球的規模でローコスト資産を手に入れる同社のビジョンを実現するための、さらなるステップである。昨年買収したAlgoma及びMinnesota SteelにEsmarkを加えるなら、同社はカナダと北米市場に堅固な堡塁を築くことができる。またトリニダード＆トバゴで進めているプロジェクトを加えるなら、ESHLは南北アメリカに1000万トンの鋼板製造施設を保持することになると言う。