2008-05-02 ArtNo.40932
◆NTPC、Bhelの設備納入遅延で電力省に支援要請
【ムンバイ】国営電力会社NTPC Ltd(旧社名National Thermal Power Corporation)は、国営重電機会社Bharat Heavy Electricals Ltd (Bhel)の設備納入遅延問題の早期解決を電力省に求めた。
インディアン・エクスプレスが5月1日伝えたところによると、第11次五カ年計画期間に2万5000MW(メガワット)の発電能力追加を目指すNTPCは、何れも500MWのビハール州Kahalgaon II発電所計画/チャッティースガル州Sipat II発電所計画/チャッティースガル州Bhilai発電所拡張計画の工期遅延に直面している。原因はBhelが期限内に設備を納入できないため。NTPCの以上の訴えに対して、BHEL側は、ボイラーの据え付けが遅れているのは、NTPCが石炭貯蔵施設を完成させていないためとしている。両社筋によると、電力省レベルの会議で同問題が間もなく取り上げられる。
NTPC筋によると、Sipat発電所が今もって稼働できないのは、チャッティースガル州政府が水供給の割当を取り消したことによる。Sipat-Iとカルナタカ州のBarh-I両プロジェクトについてはロシアの設備納入業者との間にも同様の問題が生じている。
NTPCとBhelは最近50:50の合弁会社を設立し、共同で発電設備を製造、内外の発電プロジェクトのEPC(engineering, procurement and construction)契約獲得を図ることで合意した。Bhel筋は、同合弁会社はデリーにおける750MWのBamnoliガス火力発電所プロジェクトを手がけるとしているが、NTPC筋は、合弁会社はビハール州における500MWのVaishali発電所計画を手がけると述べている。
NTPCとBhelはこの他、別に特殊目的会社(SPV:special purpose vehicle)を設立し、やはり50:50の合弁で、サードパーティーの協力も得、125MWの石炭ガス化複合発電(IGCC:integrated gasification combined cycle)施設を建設することも計画していると言う。
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