SEAnews 2008-05-02 ArtNo.40929

【コルカタ】インフラストラクチャー金融を中核とする地元企業Sreiグループは、ドイツ企業Centrotherm Photovoltaics AG(CPAG)、米国企業Persius、地元パートナーEnviron Energy Deck Services(EEDS)と共同で4000クロー(US$9.86億)を投資、西ベンガル州Haldiaに太陽電池工場と100MW(ﾒｶﾞﾜｯﾄ)の自家発電施設を設ける。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインとインディアン・エクスプレスが4月30日報じたところによると、西ベンガル州政府のNirupam Sen商工部長とSabyasachi Sen商工部次長は4月29日記者会見し以上の発表を行った。
ドイツの半導体チップ製造会社CPAGは原料のシリカからソーラ・パネルを製造する技術ノーハウを提供する他、プロジェクトに10～15％出資する見通しだ。原料のシリカからソーラ・パネルを一貫生産する工場は世界的にも数少なく、インドでは最初のものになる。Sreiグループの太陽電池事業子会社Enviro-energyが地元市場に関する情報を提供する。SreiとEnviron Energyはプロジェクトに合計50％出資する。
州政府は既にHaldiaの200エーカーの土地をプロジェクトに割り当てており、追って600エーカーを追加割り当てする。
第1期計画では2年内に新工場が稼働、当初年間5000トンのポリシリコンを生産する。第2期計画ではポリシリコンの年産能力が1万トンに拡張される。同ポリシリコンから500MW(ﾒｶﾞﾜｯﾄ)の太陽電池を製造できる。新工場では将来的にコンピュータチップも製造される。
Sen商工部長に率いられる西ベンガル州政府代表団は最近ドイツに赴き、Centrotherm社の他、インゴルシュタット(Ingolstadt)のBayern Oil Refineryを視察した。同製油所はCals Refinery社によりハルディアに移送される。ハルディアの500エーカーの土地に移された後、製油所は年間500万トンの製油能力を備え、その後徐々に拡張される。Bayern Oil Refineryの解体工事は5月に開始される。
代表団はBMWやDaimlerChryslerの幹部とも会談、両社のサプライヤーを西ベンガル州に誘致する問題等を協議した。
一方、5月に西ベンガル州Kolkata市内でプレーする予定のサッカー・チームFC Bayernは、Burdwanに体育学校を設けることに関心を表明したと言う。