2008-05-02 ArtNo.40928
◆BSNL、US$100億GSM設備購買入札近く募集
【ニューデリー】国営電話会社Bharat Sanchar Nigam Ltd(BSNL)は、設備拡張計画の一環として1億人の需要に応じる総額100億米ドルにのぼるGSM(Global System for Mobile Communication)移動体通信機器購買入札を近く募集する。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが5月1日伝えたところによると、BSNLは1週間以内に入札募集広告を行う見通しで、調達する機材には第三世代移動体通信機器も含まれる。Ericsson、Motorola、Nokia Siemens、ZTE、Huawei等の主要設備納入業者が応札するものと見られる。BSNL筋によると、プロジェクトは異なる4つの通信管区に分割され、各管区2500万回線分の入札が別々に募集される。これはできるだけ多くの業者にプロジェクトに参加する機会を提供し、業者間の紛争を回避するのが狙いとされる。しかし、主要納入業者らがカルテルを組み、各管区を分け合い、結果的にBSNLが高い代償を支払わされる可能性が予想される。実際BSNLは、これまではカルテル行為を回避するため、一括入札方式を採用して来た。消息筋によると、一括方式に伴う紛争で拡張計画が遅延するのを回避するため、BSNLは今回は敢えて分割方式を採用すると言う。
BSNLは情報技術(IT)ソリューション/料金徴収システム/顧客管理システムの導入やサードパーティー機器の購買に関わる入札も合わせて募集するものと見られる。これによりSun Microsystems/HP/IBM/EMC/Wipro/TCS等の業者は、直接BSNLと交渉できる。これまではメイン契約を獲得したNokia SiemensやEricsson等と交渉せねばならなかった。
とは言え、最終的に如何なる入札方式が採用されるか、BSNLの方針はまだ明かでないと言う。
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