【ムンバイ】インドにおけるPlaystation 2 (PS2)の普及を加速するため、Sony Computer Entertainment (SCE)は、地元ゲーム開発業者13社と提携し、インディアン・ゲームの制作に乗り出した。こうしたゲームの価格は恐らく既存の1タイトル499ルピーを下回る見通しだ。
ビジネス・スタンダードが4月24日、複数のSCE幹部の言を引用し報じたところによると、Indiagames/Trine/DQ Entertainment/Dhruva等のゲーム開発業者はSCEと共同で、インド国内向け及び国際市場向けのゲームを開発する。世界的にソニーは150のPS2タイトルを発表する計画だ。
発売以来8年を経たPS2はインドでは7000ルピー、ゲーム・タイトルは499ルピーで手に入る。PS2の設置台数は32万5000台と見積もられ、引き続き増加しており、別にPS3も月間1200台販売されている。
一方、SCEはPyramid SaimiraグループのAurona Technologiesと、アニメ・キャラクターHanumanベースのPS2ゲーム開発契約を結んだ。おそらく両社は共同で一連のゲーム・シリーズを開発するものと見られる。
ソニーはインド国内で直接の技術支援を行っている他、DevNetと称するインターネット・ベースのサポートを提供、また開発ツール・長期ローン、デベロパー・キット(31万7000ルピー相当)の貸し出し等も行ており、これらを通じてインド市場の成長を促進していると言う。
インド商工会議所連盟(FICCI:Federation of Indian Chambers of Commerce and Industry)の『インドのメディア及びエンターテインメント産業』と題する2008年度版報告書によると、地元ゲーム産業の売上げは2006年の205クロー(US$5055万)から2007年の270クロー(US$6658万)に32%成長したと言う。