【ニューデリー】インドの卸売物価を基準にしたインフレ率は4月5日までの1週間に7.14%をマーク、前年同期の6.44%を上回ったが、前週にマークした過去40ヶ月来最高の7.41%に比べ、僅かながら鈍化した。
インディアン・エクスプレスが4月18日伝えたところによると、HDFC Bank Ltdのチーフ・エコノミストAbheek Barua氏は「政府が講じた措置が効力を発揮した」とし、4月の第3週以降には農産品やその他のコモディティーの価格も軟化、インフレが沈静化すると予想した。中央銀行が4月26日と5月10日に現金準備率(CRR)を合わせて50ベイシスポイントの引き上げることも、インフレの沈静化に寄与する見通しと言う。
しかしRating Information Services of India Ltd(CRISIL)のプリンシパル・エコノミストDK Joshi氏は「インフレ鈍化は一時的現象で、向こう数ヶ月の基礎データはインフレの沈静を期待させるものではない」と指摘した。それによると、一部の必需品価格は一層の上昇が予想される。例えば野菜は向こう1週間に10%の値上がりが予想されると言う。
一方、2008年3月の農業労働者と農村労働者を対象にしたインド全国消費者物価指数(AICPI:All-India Consumer Price Index)は共に6ポイント上昇し423をマークした。