【ムンバイ】中央銀行Reserve Bank of India(RBI)は4月17日、支払い準備率(CRR:cash reserve ratio)を、4月26日と5月10日の2段階に分けて各25ベイシスポイント引き上げ8%にすると発表した。
インディアン・エクスプレスが4月18日伝えたところによると、CRRは各銀行が預金の一部を中央銀行に支払い準備として保管する比率で、今回の合計50ベイシスポイントの引き上げにより銀行体系から1万8500クロー(US$45.62億)の流動性が引き上げられる。
中央銀行は、銀行体系中の過剰流動性が、インフレを40ヶ月来の最高レベルに押し上げた一因と判断したものと見られる。
卸売物価指数を基準にしたインフレ率は、今年1月12日に中央銀行が第3四半期の金融政策見直しを発表した際の3.83%から3月29日には7.41%に上昇、4月5日には7.14%に僅かに鈍化した。
銀行界はCRRの引き上げを予想していたが、それが発表されたことから、4月29日に予定される中央銀行の金融政策見直し報告に際しては、最早目立った金融措置は発表されないものと見ている。銀行界は、今回の発表で経営面に大きな影響を受けることはないとしており、プライム・レート、預金金利、住宅ローン金利等を据え置くとしているものも少なくない。