SEAnews 1995-11-27 ArtNo.4084

【マニラ】フィリピンの第3四半期の国民総生産(GNP)成長率は6.8％、国内総生産(GDP)成長率は5.7％を記録した。
大統領府が全国経済開発局(NEDA)の資料を引いて25日発表したところによれば、同期のＧＮＰ成長率は第2四半期のそれを1.87％ポイント上回っており、年初9カ月の成長率も5.8％と、昨年同期を0.5％ポイント上回った。これにより今年通年のＧＮＰ成長率が目標とする6％に達する可能性も高まった。第3四半期には資本の純流入が昨年同期を45.8％上回る76億ペソ(S$4.3億)を記録した。国内生産の成長は工業部門とサービス部門により牽引され、両部門はそれぞれ7.9％と4.7％の成長を見た。固定資産投資は7.3％拡大、輸出及び輸入成長率は各18.8％と19.5％を記録した。ＮＥＤＡのシェリト・ハビト局長は経済成長の推進力は引き続き輸出と投資が務めたと評している。また民間部門の好調で建設業の成長率も9.8％に達し、農業も予想外の1.9％の成長を見た。ラモス大統領は台風の頻発に関わらずこうした経済成果を達成できたのは、特筆に値するとしている。(ST,LZ:11/26)