【ニューデリー】オリッサ州とジャールカンド州に合計8万クロー(US$197.26億)を投じ、2つのメガ製鉄所の建設を計画するArcelorMittalは、Coal India Ltd(CIL)と50:50の合弁でコークス用炭を生産することを提案した。
エコノミック・タイムズが4月8日報じたところによると、ArcelorMittalのLakshmi N Mittal社長兼CEOはこのほど石炭産業省に以上の提案を行った。それによると米国、モザンビーク、ロシア、カザフスタンにおいて炭坑の経営に携わり、この方面の豊富な経験と最先端の技術を保持するArcelorMittalは、インド国内に存在する未開拓、あるいは放棄されたコークス用炭資源を開発する経験と技術を備えており、同目的のためCILもしくはそ フ子会社と合弁を組むことを希望する。
オリッサ州とジャールカンド州における鉄鋼プロジェクトは未処理のコークス用炭2000万トンを必要とする。ArcelorMittalは、内1000万トンを輸入し、残りの1000万トンをインド国内で調達する計画だ。このため中央政府及び州政府の協力も得てインド国内のコークス用炭資源を物色している。ArcelorMittalは合弁事業の詳細を協議する用意ができていると言う。
石炭産業省筋によると、同省はArcelorMittalの提案に検討を加えており、CIL取締役会においても今後検討される。CIL取締役会が承認すれば、同省もこれを認める。CILは保持する石炭資源と設備を合弁事業に注入することになりそうだ。
インドは2007-08年にコークス用炭2500万トンを輸入した。国内鉄鋼設備の拡張に伴い同輸入量も急増するものと予想される。インド国内にはコークス用炭資源が存在するものの、ジャールカンド州Jhariaの悪名高い構内火災や様々な技術問題等で開発が放棄された炭坑が数多く存在すると言う。