【ニューデリー】インフレを抑制し、国内供給を補強する狙いから、インド政府は鉄鋼/セメント/ある種の鉱物/非バスマティ・ライスを含む50品目近くに対する『免税優待パスブック(DEPB:Duty Entitlement Passbook Scheme)』スキーム下の輸出奨励措置の適応を暫時、もしくは恒久的に停止した。
ビジネス・スタンダード、デカン・ヘラルド、ザ・ヒンドゥーが3月29日伝えたところによると、これは工業用コモディティーの価格を抑制する政府の一連の施策の一環で、外国貿易総局(DGFT:Directorate General of Foreign Trade)は27日、以上の措置を発表した。
商工省のG K Pillai次官によると、DEPBの適応が暫時停止される品目は40~50品目にのぼり、非バスマティ・ライスに対する適応は恒久的に停止された。政府は供給を改善し、インフレを抑制するため一層の財政措置を講じることを検討している。
国内物価に影響を及ぼす品目に対するDEPB下の輸出奨励は停止されたが、DEPBスキームそのものはさらに1年延長される。経済問題閣僚委員会(CCEA:Cabinet Committee on Economic Affairs)は27日の会議でDEPBの期限延長を討議するはずだったが、P Chidambaram蔵相が外国旅行中のため見合わされた。
一方、Kamal Nath商工相は28日記者会見し、鋼材輸入税の撤廃を提案する考えを明らかにした。