【ムンバイ】シンガポールのDBS Bankは25日、2005年にシンガポールとインドの2国間包括的経済協力協定(CECA:comprehensive economic cooperation agreement)が発効して以来待ち望んで来た新たに8支店を増設することに対する中央銀行Reserve Bank of India (RBI)の認可を取得した。
インディアン・エクスプレスとザ・ヒンドゥーが3月25/26日伝えたところによると、DBSは既にこれ以前からNew Delhiとマハラシュトラ州Mumbaiに支店を設けており、今回はカルナタカ州Bangalore/タミールナド州Chennai/西ベンガル州Kolkata/ウッタルプラデシュ州Moradabad/マハラシュトラ州Nashik/マハラシュトラ州Pune/タミールナド州Salem/グジャラート州Suratの各支店開設を許可された。
一方、シンガポール政府はほぼ同時にインド国営State Bank of India(SBI)がシンガポールに支店を設けることを認めた。インド最大の民間銀行ICICI Bankもシンガポールに支店を設けることを近く認められる見通しだ。
Chartered BankやHSBCも同様な許可を待機しているが、RBIは、他行に先駆けDBSに支店の増設を認めた。
CECAの発効に伴い、両国は相互に金融市場を開放、シンガポールの銀行3行がインド国内に各15支店を開設し、インドの銀行3行がシンガポールにおける『認定完全資格銀行(QFB:Qualifying Full Bank)』ステータスを認められるはずだった。しかしシンガポール金融管理局(MAS)がSBIのシンガポール進出に際して、インド政府の保証を要求、インド政府がこれを拒絶したため、金融市場の相互開放が停頓していた。