【Mumbai】Tata Motors Ltd(TML)は26日、Ford Motor Company(FMC)と、後者の英国資産Jaguar& Land Roverを、FMCがこれら資産を手に入れたコストの半値に満たない現金23億米ドルで買収することで合意した。FMCは1989年にJaguarを25億米ドル、2000年にRoverを27億米ドルで、それぞれ買収している。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインとビジネス・スタンダードが3月27日伝えたところによると、この日調印された確定契約(definitive agreement)には、ジャガーとランドローバー両ブランドの他、工場施設と知的財産の移転が含まれ、FMCはまたJaguar Land Rover年金ファンドに6億米ドルを注入することを認めた。
FMCのAlan Mulally社長兼CEOによると、FMCはジャガー及びランドローバーの伝導機構(Powertrain)、打ち抜き(stamping)、その他のコンポーネントを継続して供給する他、様々な技術支援を引き受ける。これらには環境技術やプラットフォーム技術が含まれる。
TMLのRavi Kant重役(MD)によれば、これは長期契約で、向こう2、3年、FMCからエンジンやその他のコンポーネントの供給が受けられる。Ford Motor Credit Companyも一定期間引き続きジャガー及びランドローバーの販売店や顧客に金融サポートを提供する。一方、TMLは、1万6000人近い従業員の雇用条件に変更を加えないこと、トップ経営陣の異動も直ちには行わないことを約束した。設定された12ヶ月の過渡期はTMLが独自のアレンジを準備するのに十分なものと言う。