1995-11-27 ArtNo.4077
◆<星>地裁、公益事業局官員に収賄罪で懲役14年判決
【シンガポール】シンガポール地裁は公益事業局(PUB)の入札に絡み収賄罪に問われていたチョイ・ホンティムPUB副CEO(58)に懲役14年を判決するとともに、取得した賄賂の全額1385万Sドルと捜査費用の支払いを命じた。
チョイは過去8年にわたる合計30件の汚職容疑に問われていたが、検察側は内5件についてのみ起訴手続きをとり、他は判決時に一括して配慮するよう求めていた。地裁は日系2社を含む多国籍入札業者5社からの収賄等5件の罪状に各7年の懲役刑を判決したが、5件中2件のみが加算されるため、服役期間は14年となった。チョイはPUBの元職員リー・ペンシオン(62:オーストラリア在住)を介して多国籍企業5社に入札情報を提供してきたが、リーがこれら多国籍企業から受け取った賄賂の額は分からないとしている。しかし検察側資料では、リーは1983~95年の間にコンサルタント料として5社から6337万7744Sドルを受け取っている。(ST,LZ:11/26)
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