2008-03-24 ArtNo.40764
◆Sistema、テレコム/金融/不動産事業にUS$50億投資
【シンガポール】年商110億米ドルのロシア複合企業Sistemaは中核とするテレコムの他、不動産、金融事業に向こう3年間に50億米ドルを投資する計画で、先ず金融/テレコム・コンバージャンス領域に進出した後、総合的銀行業務に乗り出す計画だ。
インディアン・エクスプレスが3月18日伝えたところによると、このほどシンガポールで催された『インド・アジア投資会議(India-Asia Investment Forum)』の会場でSistemaのAnton Abugov第1副社長兼戦略・開発主任は同紙に以上の抱負を語った。それによると、今年は傘下に収めたShyam Telelinkを通じテレコム事業、取り分けCDMA事業の拡張に努める。ちなみに最近、SistemaはShyam Telelinkの持ち分を現在の51%から74%に引き上げる方針を表明した。
Abugov氏によると、この他、不動産/ハイテク/銀行部門がインド市場開拓の優先領域で、今年だけで10億米ドルの投資を予定している。
Sistemaはロシアでは小売り銀行業務や商業銀行業務を手がけており、インドでも銀行部門に進出することに関心を抱いている。とは言え当面は銀行関連業務のみを手がけ、直ちに総合的な銀行業務を手がけることはない。テレコムとバンキングには多くの交差領域が存在する。しかし銀行業務進出に関してインド中央銀行とはまだ接触していない。
Sistemaの総収入の約66%はテレコム部門、14%はテクノロジー部門、6%は保険部門、2.5%は不動産部門、4%強は観光・金融部門の売上げと言う。
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