【コルカタ】西ベンガル電子産業開発公社(WEBEL:West Bengal Electronics Development Corporation Ltd)とInfinity Infotech Parks Ltd(IIPL)は西ベンガル州Salt Lake Sector Vに公共民間協力(PPP:public-private partnership)コンセプトに基づき半導体チップ設計施設『インド・デザイン・センター(IDC:India Design Centre)』を建設する。WEBELは用地を拠出、IIPLがインフラの開発を引き受ける。
インディアン・エクスプレスが3月19日報じたところによると、西ベンガル州政府のDebesh Das情報技術部長は18日、総コスト100クロー(US$2466万)、20階建てIDCビルの起工式を主宰した。同氏によると、インド工科大学(IIT: Indian Institute of Technology)Kharagpur校のコンセプト・ペーパー基づいて設計されたIDCは2009年半ばに稼働する予定で、WEBELとIIPLが4:6の比率でスペースを管理する。
ソフトウェア偏重の国内IT産業が一層の成長を遂げるには、チップ・デザインやチップ組み立てと言ったハードウェア面のハイエンド・ジョブを手がける技術者を育成する必要がある。このためIDCには半導体関連の大学院コースが設けられる他、半導体関連企業が誘致され、この方面の起業家を育成するインキューべーション施設も設けられる。
またIIT Kharagpur校の隣接地に、先端的半導体設計に関わるITパークを開発することも計画されており、用地の買収が進められている。
IIPLのRavindra Chamaria会長兼MDによると、1.7エーカーの敷地に設けられるIDCは、超大規模集積回路(VLSI)の設計/組み立て/検査/包装と言った半導体産業全般をカバーする、国際基準を満たした施設になる。IIPLはWEBELと共同でセクターVと隣接するBantala地区において8件のIT関連プロジェクトを進めており、合計600万平方フィートのITスペースを開発する。これらのプロジェクトは2010年3月までに完成すると言う。
WEBELのDebanjan Dutta重役(MD/CEO)によると、州政府はJagdishpurでもIT関連のプロジェクトを準備中と言う。