SEAnews 2008-03-24 ArtNo.40760

【バンガロール】Ford India Ltd(FIL)は向こう2年間に5億米ドルを投じ、インド国内及び海外市場向け小型車とコンポーネントの製造能力を拡張する。
エコノミック・タイムズが3月19日報じたところによると、FILのScott McCormack副社長は19日以上の計画を明らかにした。それによると、FILは過去10年間に4億米ドルを投じタミールナド州Chennai近郊Maraimalaiに年産10万台の総合的製造施設を設け、Ａ2、Ａ3セグメントのIkon、Fusion、Fiesta、Endeavour等のハイエンド・モデルを製造して来たが、2010年までに同工場の年産能力を25万台に拡張、内外の市場向けにコンパクト・カー、新型エンジン、コンポーネントを製造する。
FILは2006年にインド国内で3万6000台を販売、好調な成長を実現したが、2007年の国内販売台数は3万8000台と微増にとどまった。しかし南アフリカ、中東、一部の欧州諸国への輸出拡大を通じ、高い設備稼働率を維持した。またチェンナイ工場はコンポーネント及びアセンブリング・キットの主要なソーシング・ハブになった。
高金利や周期的景気後退に加え、高級車セグメントの競争過熱と需要低迷の影響で、過去2四半期の販売は鈍化したものの、FILは、先週発売したFusion Plusや先月発売のEndeavour SUV(sports utility vehicle)を梃子に2008年の販売が復調するものと見ている。
スモール＆コンパクト・カー・セグメントはインド乗用車市場の70～80％を占めている。このためFILは2010年までにコンパクト・カー・モデルを投入、ボリューム販売と市場シェアの拡大に力を入れる。しかし価格に敏感で、性能／燃費／アフター・サービス等に対する要求も高いインド・スモール・カー市場に投入する具体的モデルはまだ決めていないと言う。