2008-03-19 ArtNo.40755
◆南部地区第3四半期以来深刻な電力不足に直面:CII
【マドゥライ】南部地区インド産業連盟(CII:Confederation of Indian Industry- Southern region)によると、産業界は2007年第3四半期以来深刻な電力不足に直面、操短を強いられている。
エコノミック・タイムズとヒンドゥー・ビジネス・ラインが3月14/18日報じたところによると、CIIが最近主催した『タミールナド州南部地区の展望(Vision: TN Southern Districts)』と題するセミナーの席上、CIIの委託を受けたMadras Consultancy Group(MCG)は、以上の指摘を行うとともに、電力供給の品質も劣化していると報告した。
MCGのG. Shankar社長によると、タミールナド州南部7県における電力需要は現在の87億Kwhから2011-12年には137億9900万Kwhに、また2016-17年には212億Kwhに増加する見通しのため、タミールナド電力局(TNEB)は2016-17年までに5万5000クロー(US$135.62億)を投じ、5年内に1150MW(メガワット)、2016-17年までにさらに1700MWの発電能力を追加せねばならない。電力局はまた全てのサークルの産業に電力を供給する配電網の整備や管理の改善を直ちに実行する必要がある。
自家発電コストは1キロワット時(Kwh)当たり8~10ルピーと高水準で、生産コスト全体を押し上げている。風力発電施設で生産された電力は送配電インフラの不備から十分活用されていないと言う。
タミールナド州政府のArcot N.Veerasamy部長によると、第11次五カ年計画期間に7808MWの発電能力を追加する措置が既に講じられており、2万5000MWの商業発電施設を設けるための仮契約書(Facilitation letters)が10社に発行されている。加えて適当な場所に4000MWのウルトラ・メガ発電所を設けること、またKoodankulam発電プロジェクトのキャパシティーを2000MWから6000MWに拡張することも検討されている。
こうした措置により2017年までの電力需要は賄える見通しだ。2025年までの需要増に関しては第12次五カ年計画期間に対策が講じられると言う。
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