2008-03-19 ArtNo.40748
◆新規電話ライセンス取得者2年内にUS$321億投資
【ムンバイ】インドのテレコム市場では、新規ライセンス取得者がサービスを開始することから向こう2年間に13万クロー(US$320.55億)以上の投資がなされる見通しだ。
ビジネス・スタンダードが3月16日報じたところによると、同投資額は当初の予想を3万クロー(US$73.97億)上回っている。これは新規ライセンスの発行数が当初の予想を5件上回ったため。
電気通信局(DOT:Department of Telecommunications)は当初、電話サービスのためのユニバーサル・ライセンス(UASL:Universal Access Service Licence)を121件発行する予定だった。業界観測筋は新規プレーヤー6社の5万~6万クロー(US$123.29億-147.95億)を含め、121件のライセンス発行に伴う投資額は10万クロー(US$246.58億)強と予想していた。
しかし、実際には2008年3月5日までに合計126件のライセンスが発行された。126件の内訳は以下の通り。Unitech22件/Videocon's Datacom22件/Idea Cellular9件/S Tel6件/BPL's Loop Telecom21件/Shyam-JFSC Sistema21件/Spice Communications4件/Swan Telecom13件/Tata Teleservices3件/ByCell Holdings5件。
インド・セル式電話業者協会(COAI:Cellular Operators Association of India)のT V Ramachandran会長によると、追加された5件のライセンス所持者により向こう2年間に3万クロー以上が投資されるものと見られる。実際の投資額は獲得した電話契約者の数、インフラの質、マーケッティングの内容に依存し、提供されるサービスは割り当てられる周波数域に依存している。このため一層多額の投資が行われる可能性もある。
追加された5件のライセンスは、当初申請が棄却されたスイス企業ByCell Holdingsに対して発行されたが、未だにデリー高裁で係争中のParsvnath Developersの訴えが認められれば、ライセンスの発行数はさらに増える可能性がある。
アナリストの推定では、全国22サークルをカバーするサービスを開始するには、24ヶ月間に8000クロー(US$19.73億)前後の投資を必要とする。1サークル平均350クロー(US$8630万)前後だが、実際の投資額は当該サークルの環境条件や契約者の数に依存する。
Videocon IndustriesのVenugopal Dhoot会長は、直ちに6000クロー(US$14.79億)を投じて全国22サークルで同時にサービスを開始、成長の度合いに応じ投資をさらに拡大するとしている。
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