SEAnews 2008-03-17 ArtNo.40736

【ハリヤナ】Jindal Stainless Ltd(JSL)は向こう2年間に6000クロー(US$14.79億)を投じ製造能力を拡張する計画で、投資額の大きな部分はオリッサ州Jajpurに設けたステンレス・スチール・プラントの第2期工事に注入される。
ビジネス・スタンダードが3月15日報じたところによると、JSLのRatan Jindal副会長兼MDはこのほど記者会見し以上の計画を語った。それによると、Jajpurには5600クロー(US$13.81億)を投じ年産80万トンの製造施設を増設、2012年までの稼働を目指す。第1期計画では2250クロー(US$5.55億)を投じ、やはり年産80万トンの設備を設ける。
内外の銀行から3200クロー(US$7.89億)を借り入れる他、1000クロー(US$2.47億)は対外商業借入(ECB:External Commercial Borrowing)を通じて調達する。また1200クロー(US$2.96億)は内部余剰で賄い、残りの200クロー(US$4932万)をプロモーターが拠出する。
この他、ハリヤナ州Hissarの工場に400クロー(US$9863万)を投じ、来年末までに冷間圧延施設の年産能力を現在の27万5000トンから40万トンに拡張する。同投資は主に内部余剰で賄う。
これによりJSLの年産能力は2012年までに250万トンに達し、世界最大規模のステンレス・スチール・メーカーになる。
この他、ベトナムにおけるクロム鉄の年産能力を現在の6万トンから20万トンに拡張する。
JSLは、耐久消費財メーカーや自動車業界のニーズに応じ製品のカスタマイズや流通サービスを手がけるサービス・センター方式が国内で成功したことから、同方式を世界的に展開する計画だ。現在ハリヤナ州Gurgaonとマハラシュトラ州Mumbai付近にサービス・センターを設けており、グジャラート州とタミールナド州Chennaiにも近く設ける計画だ。
ザ・ヒンドゥーが15日伝えたところでは、JSLはオリッサ州Jajpur工場の隣接地に冶金工学や下流部門の活動に特化した特別経済区(SEZ)を開発する。
またヒンドゥー・ビジネス・ラインが、JSLのボンベイ証券取引所(BSE)への報告を引用し14日、報じたところによると、JSLはインフラ関連の事業やステンレス・スチールの利用促進活動を手がける新会社をインド国内に、また世界の鉱物資源の買収を専門に手がける子会社をシンガポールに、それぞれ設立、向こう2～3年間に前者に500クロー(US$1.23億)、後者に1億米ドルを投資する。ちなみに1970年に創業したJSLは、年商60億米ドルのJindal Groupの一翼を担っている。