SEAnews 2008-03-14 ArtNo.40730

【ニューデリー】全国の主要都市に地下鉄を建設することを目指すインド政府は今予算国会に『2008年地下鉄修正法案(Metro Rail Amendment Bill, 2008)』を上程する。
インディアン・エクスプレスが3月10日伝えたところによると、都市開発省幹部はこのほど同紙に以上の消息を語った。それによると『2002年デリー地下鉄運転保守法(Delhi Metro Operation and Maintenance Act, 2002)』に修正を加えた新法案は既に完成し、閣議承認を待って国会下院に上程される。
インド政府はデリー地下鉄の建設に当たり『1978年カルカッタ地下鉄法(Calcutta Metro Act 1978)』を修正し、『デリー地下鉄運転保守法』を作成した。しかしデリー地下鉄をウッタルプラデシュ州Noidaとハリヤナ州Gurgaonにまで延長する必要が生じた今、デリー圏外のレール・システムをカバーする新法が必要になった。
現在、カルナタカ州、マハラシュトラ州、アンドラプラデシュ州、タミールナド州、チャンディガル連邦直轄地が地下鉄の建設に関心を抱いているが、デリーと西ベンガル州を除き、鉄道関連の法規を定めた州はまだ存在しない。インド政府は民間部門の参加を得て、地下鉄プロジェクトを進める方針のため、こうした民間投資を保護する法の整備が急務になっている。このため中央政府は国内の全ての地下鉄建設をカバーする法律を作成し、今国会に上程する方針を決めた。
バンガロール、チャンディガル、チェンナイではデリー地下鉄方式が採用される見通しだが、ハイデラバードとムンバイでは、民間の参加が認められる見通しと言う。