SEAnews 2008-03-10 ArtNo.40701

【ニューデリー】Yamaha Motor India Pvt Ltd(YMI)は三井物産の30％出資を得て新会社India Yamaha Motor Pvt Ltd(IYM)を設立、三井物産の販売／流通面のノーハウを導入した事業の拡張再編に乗り出した。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ビジネス・スタンダード、デカン・ヘラルドが3月6日報じたところによると、新会社IYMはYMIから工場／オフィスを引き継ぎ4月1日から営業を開始する。YMIの馬渕勉社長(MD兼CEO)がIYMの社長に就任、三井物産代表もIYM役員に加わる。これに伴いYMIは解散される。ヤマハはこれまでにYMIに160クロー(US$4066万)を投資して来たが、IYMは最終的に投資額を560クロー(146億円)に拡大、営業初年度(9ヶ月)に1000クロー(US$2.54億)の売上げ達成を目指す。
三井物産は1970年代以来、ドイツ、英国、ラテン・アメリカ、インドネシアでヤマハと提携、親会社レベルでもヤマハに支援を提供している。
YMIスポークスパースンによると、YMIは、インド国内に強力なコネとロジスティクス網を有する三井物産の支援下に、ディーラー網とディストリビューション網を強化することができる。2001年にEscortsとの合弁会社Yamaha Motor Escorts Ltdからヤマハの完全出資子会社に転換したYMIは、インド国内モーターバイク市場におけるプレゼンスを強化するため、新たなパートナーを物色していた。
YMIは先月、2010－11年までに700クロー(US$1.78億)を投じ、モーターサイクル製造ビジネスを拡張すると発表していた。同社は現在ウッタルプルデシュ州Greater Noidaに年産40万台、従業員2000人のモーターサイクル製造施設を擁し、3～4年内に設備能力を年産100万台に拡張する計画だ。目下Alba、100 cc Crux、125 cc Gladiator等のモーターサイクルを販売している。YMIは2001年以来赤字経営を続けており、2007年には88億円の営業損失を計上した。