2008-03-05 ArtNo.40686
◆Virgin、Tataと携帯電話フランチャイズ契約
【ムンバイ】英国の事業家リチャード・ブランソン氏は1日、傘下のVirgin Mobileが、Tata Teleservices Ltd(TTL)とのブランド・フランチャイズ契約の下、インドにおける携帯電話事業に乗り出すと発表した。
エコノミック・タイムズ、インディアン・エクスプレス、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、デカン・ヘラルドが3月2/3日報じたところによると、ブランソン氏の以上の発表は、携帯電話仮想ネットワーク(mobile virtual network)を巡る論争が高まる中で行われた。
GSM携帯電話業者の全国組織、インド・セル式電話業者協会(COAI:Cellular Operators Association of India)は先週、電気通信局(DOT:department of telecommunications)に対し、Virgin Mobileに国内初の『携帯電話仮想ネットワーク・ライセンス』を発行したか否かを明らかにするよう求める声明を発表した。
『携帯電話仮想ネットワーク・ライセンス』は、通信インフラを保持せぬ業者が、地元のネットワーク運営業者からエアタイムを購入し、独自ブランドのサービスを提供することを可能にする。インドの既存の法律はこの種のサービスを認めていない。
ブランソン氏は、「Virgin Mobileは他社と異なる利用者のニーズに応じたテーラー・メードのサービスを提供、3年内に500万人の契約者獲得を目指す」と語ったが、この種のサービスにどれほどの投資を行うかについては明らかにしなかった。同氏によると、今年度末までに1000都市におけるサービスを提供、若者をターゲットに顧客を開拓する。同社の携帯電話端末の価格は2000~5000ルピーで、全国の1万5000店以上で手に入れることができる。プリ・ペイド・カードは4万店以上で販売すると言う。
Virgin Mobile India(VMI)のJamie Heywood重役(副CEO)によると、14~25歳の年齢層の携帯電話契約者は3年内に5000万人以上にのぼり、市場規模は3万5000クロー以上に達する見通しだ。VMIは同セグメントに特化したサービスを提供することにより、10%以上のシェア獲得を目指すと言う。
Branson氏は、インド政府がGSMネットワーク・キャパシティーを拡張するな 轣AGSM市場にも進出する意向を表明した。しかし目下のところ、GSM市場はフルキャパシティーのため、現状で同市場を開拓するのは困難と言う。
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