2008-02-29 ArtNo.40671
◆仏Orange、Moser Baerと合弁で長距離電話事業進出計画
【ニューデリー】France Telecom傘下のOrange Business Services(OBS)は、インドにおける長距離電話ビジネスへの進出を目指し、地元記憶媒体製造会社Moser Baer Ltd(MBL)と最終段階の合弁協議を進めている。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが2月27日報じたところによると、OBSは電信局(DOT:Department of Telecom)に関係ライセンスを申請、認可を待っている。OBSはインド国内の多国籍企業向けに通信ソリューションを提供して来たが、政府が仮想専用回線(VPN:virtual private network)等のIPベースのサービスを提供するものに、国内長距離電話(NLD:national long distance)ライセンスの取得を義務づけたことから、NLDライセンスの申請を行ったもの。しかしOBSは長距離電話のリテール・サービスは手がけないものと見られる。
フランス・テレコムはBPL Mobile持ち分を売却し、一旦インド市場から撤退したが、アンドラプラデシュ州Hyderabad拠点Goldstone Technologies Ltd(GTL)の情報技術(IT)部門を買収し、インド市場に復帰した。
インドの法人通信事業市場には、AT&T、BT、Cable & Wireless等が進出、競争が過熱している。AT&TとBTは既にサービスを開始、Verizon社は政府の認可を待っており、OBSは外国投資促進局(FIPB:Foreign Investment Promotion Board)の認可を得ている。この他、Tulip ITやSify等のインターネット・サービス会社やBharti Airtel、Reliance Communication、Tata Telservices等の地元大手電話会社も法人通信市場のシェア拡大を目指している。
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