SEAnews 2008-02-27 ArtNo.40658

【コルカタ】西ベンガル州政府は州内の情報技術(IT)産業の成長を加速する狙いからSynopsis／Magma／Caden等の指導的デザイン会社にSalt Lakeに設けられるIndia Design Center(IDS)に拠点を設けるよう勧誘している。
ビジネス・スタンダードが2月25日報じたところによると、IDSは一つ屋根の下にVLSI(Very-large-scale integration)産業全体のエコシステムを再現し、ハイエンドな半導体部門の成長を加速する。
西ベンガル州政府のDebesh Das情報技術部長が『Infocom08』の会場で語ったところによると、インド国内で手がけられるVLSIやハードウェア・ボードのデザイン作業の80％近くは、組込ソフトウェアに関係している。このため州政府は、州内における組込ソフトウェア・デザイン活動を奨励する。
この種の産業は2010年までに24万1000人、2015年までに66万9885人の人材を必要とする。人材プールを確保するために、州政府は主要な役割を演じる必要がある。
州政府はスタートアップ企業とテクノロジー・インキューベーターの関係構築を仲介するだけでなく、シード資金を提供する。既にベンチャー・キャピタル・ファンドを設立しており、当面1件当たり4クロー(US$102万)を提供するが、同額は近い将来拡大される。州政府はこの他、関係企業にソフトウェア・ツールも提供する。
組込ソフト関連作業は、州内に設けられる自動車コンポーネント・パーク内で手がけることもでき、組込システムは医用機器ﾌ域にも需要を見いだすことができる。
デザイン会社は目下、405件のプロジェクトを手がけているが、2015年までに1500件近くに達する見通しと言う。