【ムンバイ】ムンバイ地下鉄(Mumbai Metro)プロジェクトの第2、第3路線の建設を計画するマハラシュトラ州政府は国際協力銀行(JBIC:Japan Bank for International Cooperation)に融資を依頼することを検討している。当該プロジェクトは年内着手が予定されている。
エコノミック・タイムズが2月24日伝えたところによると、西郊外のCharkopと東郊外のMankhurdを結ぶ第2路線32キロのコストは6000クロー(US$15.25億)、ムンバイ市街南部のColabaと郊外のBandraを結ぶ第3路線20キロのコストは1万2000クロー(US$30.50億)と見積もられる。
地下鉄プロジェクトの結節機関(nodal agency)を務めるムンバイ市街地開発局(MMRDA:Mumbai Metropolitan Region Development Authority)幹部によると、第1路線のコストは比較的低かったため、公共民間協力(PPP:public-private partnership)モデルを採用できたが、これら2路線は高い『viability gap funding(実行能力不足補填融資)』を必要とするため、州営方式により建設することを計画している。
JBICはデリー地下鉄(Delhi Metro)プロジェクトに融資した実績を有するが、デリー地下鉄プロジェクトの実行母体を務めたデリー地下鉄公社(Delhi Metro Rail Corporation)が、ムンバイ地下鉄計画のコンサルタントを務めている。
ムンバイ西郊外のVersovaと東部のGhatkoparを結ぶ11キロの第1路線は、Reliance Energy Ltdに率いられるコンソーシアム『Mumbai Metro One Ltd』が請負い、今月初に工事が開始された。