SEAnews 2008-02-25 ArtNo.40639

【コルカタ】Tata Motors Ltd(TML)は10万ルピー(US$2542)カー『Nano』を、スケジュール通り今年10月、ちょうどヒンドゥーの祝日ドゥルガー・プージャー(悪に勝利する女神Durgaに対する祈りの祭典)期間に西ベンガル州Singur工場から初出荷する。
エコノミック・タイムズ、ビジネス・スタンダード、デカン・ヘラルドが2月20／21日報じたところによると、TMLのRavi Kant重役(MD)は20日Singur工場の建設現場を視察後、以上の見通しを語った。
それによると6月もしくは7月に試験生産を開始、その1、2ヶ月後に通常の生産態勢に入る。したがって10月には商業生産が可能になる見通しだ。
これまで発売期日を次期会計年度下半期として来た。現状で同スケジュールに変更はなく、目下6、7月の試験生産を目指して準備を進めているが、TMLにとっても、メイン工場の建設を請け負ったShapoorji Pallonjiにとっても、なお少なからぬハードルが存在する。西ベンガル州政府は、プロジェクトがスケジュール通り進捗するよう行動計画を立案している。機械設備の据え付けは既に開始されており、プレス／ペイント／エンジン工場、サービス・エリアは何れも優先領域だ。予期せぬ事態(例えば降雨)が生じない限り、準備作業は順調に進捗するものと見られる。建設現場は低地のため十分な基礎工事をする必要があるが、今後6日間に雨が降るようなことがあれば、・ﾆは停頓する。そうした際に何ができるか検討していると言う。
今年1月10日にデリー自動車ショー会場でNanoをお披露目したTMLは、第1期計画としてSingurにおいて25万台のNanoを生産することを目指している。TMLは同プロジェクトに1500クロー(US$3.81億)を投じ、納入業者が別に2200クロー(US$5.59億)を投資する。既に約55社の納入業者との提携が合意されていると言う。