2008-02-22 ArtNo.40634
◆Coal India、近く炭坑開発の国際入札募集
【コルカタ】Coal India Ltd(CIL)は、今月末までに8つの石炭鉱区の開発/経営/保守事業に長期ベースで民間の参加を求める国際入札を募集する。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが2月18日、CILオフィシャルの言として報じたところによると、これまでに催した入札予備説明会では中国企業を含む、国際鉱山会社が強い関心を表明した。入札書類の準備作業は最終段階を迎えており10日以内にも入札を募集できる見通しだ。民間の参加を求めるのは、石炭生産拡大努力の一環で、落札した企業は一定期間当該鉱区の探査・開発・経営・保守を引き受ける。国際鉱山会社は投資リスクを最小限に抑える上からも、『開発/経営/保守』を一括して引き受けることを望んでいる。CILは生産された石炭を契約価格で全量買い取ることを条件にプロジェクト・コストの負担に応じ、落札者と合弁を組む可能性も否定しないと言う。
一方、中央政府の石炭産業相は最近の会議の席上、CILに石炭の洗浄能力を拡大するため民間の参加を求める手続きを加速するよう求めた。これは全ての非ピットヘッド型発電所に露天掘り炭坑から洗浄済み石炭を供給するのが目的。全てのCIL子会社が同スキームの検討対象になるが、主にピットヘッド発電所に石炭を供給しているNorthern Coalfields Ltdは例外として検討対象に含めない。
CILの一部の子会社は3月から石炭洗浄施設の建設・経営・保守に民間の参加を求める入札を募集する。入札手続きは3ヶ月で完了する。CILは、洗浄施設の建設コストを負担し、民間パートナーと長期洗浄契約を結ぶことになる。この種の洗浄設備のキャパシティーは各250万~500万トン。現在のトン当たり洗浄コストは240ルピーだが、同スキームを通じ大幅にコストダウンが図れる見通しと言う。
一方、ビジネス・スタンダードが18日伝えたところでは、CILは2008-09年に1万8000クロー(US$45.75億)を投じ118プロジェクトを実行、生産能力の拡張を図る。CILは第11次五カ年計画期間に年間生産量をおよそ5億2000万トンに拡大することを目指している。目下の年産量は3億6300万トンで、2008-09年のそれは3億8400万トンと見積もられている。CILのP S Bhattacharya会長が15日催されたMahanadi Coalfieldsの定礎式の席上語ったところによると、CILは地下炭坑の開発や関連事業(社会・環境問題等)に本腰を入れる方針と言う。
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