2008-02-22 ArtNo.40631
◆TVS Motor、Flameに別のエンジン搭載検討
【ニューデリー】インド第3の二輪車メーカー、TVS Motors Company Ltd(TVSMC)は、法廷から125ccCCVTi(controlled combustion variable timing intelligent:燃焼タイミング制御)エンジン搭載のモーターバイク新モデルFlameの販売停止を命じられたため、別のエンジンを搭載してFlameを改めて発売することを検討しているようだ。
エコノミック・タイムズ、インディアン・エクスプレス、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ビジネス・スタンダード、デカン・ヘラルド、ザ・ヒンドゥーが17日伝えたところによると、マドラス高裁は2月16日、TVSMCがFlameもしくはCCVTi技術を用いた製品を製造/マーケッティング/販売することを差し止める裁定を下した。
エコノミック・タイムズは18日、自動車業界筋の消息としてTVSMCが別のエンジンをFlameに搭載することを検討していると報じた。TVSMCのHS Goindi上級副社長は、この点に関し「幾つかの対策を準備しており、法廷手続き面では、マドラス高裁に上訴する。現状ではこれ以上明らかにすることはできない」と語った。
マハラシュトラ州Pune拠点のBajaj Auto Ltd(BAL)は昨年9月、TVSMCのFlameは、BAL ェ独自開発し、2002年に20年間の特許権を認められたDTSi(digital twin spark ignition)小型エンジン技術を侵犯しているとの訴えを起こした。
これに対してTVSMCは、オーストリア企業AVLの技術支援を得て、CCVTi技術を開発したと主張、先月6都市でTVS Flameを発売、およそ500台を販売したとされる。同社は月間2万台のFlameを販売することを目指していた。
125ccのエグゼクティブ・セグメントはインド・モーターサイクル市場最大のボリューム・カテゴリーで、何れのメーカーにとっても最重要セグメントになっている。
TVSMCの2007年4月~2008年1月の二輪車販売台数は41万7837台と、前年同期の71万4347台に比べ41.5%の落ち込みを見、市場シェアも13%から8.6%に縮小した。
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