2008-02-22 ArtNo.40629
◆Bharti、長距離電話売上げでも国営BSNLを凌駕
【ニューデリー】Bharti Airtel Ltd(BAL)は、国内長距離電話(NLD:national long distance)収入で国営電話会社Bharat Sanchar Nigam Ltd(BSNL)を追い越し、トップに立った。これにより長期にわたる国営企業の堡塁がまた1つ民間部門に奪われた。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが2月19日、インド電気通信監督局(TRAI:Telecom Regulatory Authority of India)のデータを引用し報じたところによると、BALの2007年12月期四半期のNLD収入は709.94クロー(US$1.80億)と、国内最大、これに対して2002年までNLD事業を独占して来たBSNLのそれは700.34クロー(US$1.78億)と、2位に後退した。Reliance Communication(RCOM)が567.29クロー(US$1.44億)で3位、民営化後Tataグループ傘下に入った国際電話会社Videsh Sanchar Nigam Ltd(VSNL)が167.89クロー(US$4267万)で4位を占めた。
BALがBSNLを凌駕した主因は、長距離電話の主流が固定電話から携帯電話にシフトしたこと。携帯電話による長距離電話料は1分1ルピーに下降したが、固定電話のそれは1分3ルピーのまま、このことも固定式から携帯電話への移行を加速させた。
国際長距離電話(ILD)セグメントでは5年前まで同事業を独占して来たVSNLが依然トップの座を維持しているものの、やはり競争が過熱している。VSNLの2007年12月期四半期のILD売上げは588.90クロー(US$1.50億)だが、BALが583.83クロー(US$1.48億)の小差で2位を占め、以下3位RCOM452.05クロー(US$1.15億)、BSNL90.47クロー(US$2299万)と続く。
BT、AT&T、Sify等の新参者は、ハイボリュームのリテール顧客を有せぬため、大差をつけられている。
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