SEAnews 2008-02-22 ArtNo.40626

【チェンナイ】インド半導体産業の2006年の市場規模は、インド半導体協会(ISA:India Semiconductor Association)の委託を受けたFrost & Sullivanの予測値を41％下回った。
ビジネス・スタンダードが2月19日報じたところによると『2006年ISA-Frost & Sullivan半導体市場報告書』はインドの2006年半導体総市場(total market)を38億米ドル、総有効市場(total available market)を16億2000万米ドルと見積もったが、『2007年ISA-Frost & Sullivan半導体市場報告書』は、「実際には2006年の総市場は26億9000万米ドル、総有効市場は12億6000万米ドルにとどまった」と下方修正した。
ISAのPoornima Shenoy会頭が、『ISA Vision Summit 2008』の席上発表した『2007年ISA-Frost & Sullivan半導体市場報告書』は、予想を下回った原因として、様々なエンド・ユザー・レベルでの平均販売価格(ASP:Average Selling Price)の大幅な下落を挙げている。
それによると携帯電話端末用半導体が43％と、最大の落ち込みを見た。またディスクリート及びメモリ製品の値下がりは、半導体有効市場におけるカラー・テレビのシェアを縮小させた。CorDECT(インド工科大学マドラス校が開発したWLL規格)市場は65万回線に達すると予想されたが、実際には2006年時点で3万回線にとどまり、この領域における半導体売上げも低水準にとどまった。モデム向けチップの単価は20.75米ドルから4.9米ドルに急降下、モニター向けのそれも7.85米ドルから5.75米ドルに下降した。自動車エンジン・マネージメント・システム(ENS)用半導体チップ市場も、自動車市場全般の成長鈍化に祟られ、伸び悩んだ。EMS用チップの単価も21米ドルから14.8米ドルに下降したと言う。