2008-02-11 ArtNo.40580
◆トップ・カーメーカー、Tata Steelから鋼材調達
【コルカタ】世界第6位の鉄鋼メーカー、Tata Steel Ltd(TSL)は、日産ルノーとフォルクスワーゲンから両社のインド・プロジェクトに鋼材を納入する契約を獲得したのみならず、フォード、マルチ・スズキ、ヒュンダイ、トヨタにもJamshedpurプラントから鋼材を納入している。
ビジネス・スタンダードが2月7日、消息筋の言として報じたところによると、TSLはこれらの自動車メーカーに鋼材を納入することを認められ、これら自動車メーカーのインド事業のために特殊仕様の鋼材を開発する。インド・プランをラインアップした自動車メーカーらは、TSLと詳細を詰めている。TSLスポークスパースンは以上の消息を確認したが、詳細を明らかにするのを控えた。
日産はルノーと共同でタミールナド州Chennaiにプラントを設ける準備を進めている。フォルクスワーゲンは今年インド市場に2モデルを紹介するとともに、来年新プラントが稼働したなら年間11万台の乗用車を製造する計画だ。これら両社は何れもTSLがジャールカンド州Jamshedpurに設けた工場から自動車用鋼材を調達する。
TSLはJamshedpur工場の年産能力を現在の200万トンから700万トンに拡張する工事を進めており、今年6月までに新施設を稼働させる。Jamshedpur工場の年産能力は2010年には1000万トンに達する。
TSLはまた製品ミックスの重心を自動車用鋼材にシフトしており、業界筋によると、2006-07年におよそ70万トンの自動車用鋼材を出荷したTSLは、インド自動車用スチール市場の45%のシェアを占めている。TSLの自動車用鋼材の正確な製造量は不明だが、Jamshedpurの年産量500万トンの内、自動車用鋼材を含む鋼板の量は210万トンにのぼる。
ヒュンダイとフォードにスキン・パネルを納入する契約を獲得したTSLは、Maruti Suzuki Indiaのイナーパネル需要の100%と、Toyota Innovaの同96%の需要に応じている。TSLはTata Motorsの10万ルピー・カーNanoにも鋼材を供給するが、業界筋によるとNanoの一部鋼材は輸入されると言う。
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