【カリンガナガール】Mid-East Steel Co(Mesco)はオリッサ州Jajpurにおける既存工場の拡張と新工場の建設に約28億米ドルを投じる。これにより合計年産能力は650万トンに拡大する。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインとビジネス・スタンダードが2月6日、MescoのRita Singh重役(MD)の言として伝えたところによると、Mescoは88.5%出資するMideast Integrated Steels Ltd (MISL)に12億米ドルを注入、銑鉄の年産能力を350万トンに拡張する。既に800エーカー前後の用地を買収、目下潜在パートナーとの交渉を進めている。合弁協議は2、3ヶ月で妥結する見通しだ。
Mescoはまた1990年代以来懸案のMesco Kalinga Steel Ltd (MKSL)プロジェクトに16億米ドルを投資、第1期計画として先ず年産300万トンのスチール・プラントを建設、その後500万トンに拡張する。
両プロジェクトはいずれも2010-11年の稼働を目指している。MISLは主に条鋼を製造するが、スラブとビレットを製品ポートフォリオに加える可能性もある。MKSLは条鋼と鋼板双方の製造を手がける。MISLのプロジェクトの負債/自己資本比率は1.5:1、MKSLのそれは2:1。
Industrial Development Bank of India/Industrial Financial Corporation of India/Life Insurance Corporation of India/Unit Trust of India (UTI)に対する340クロー(US$8642万)の返済を完了、負債ゼロになったMESCOは、銑鉄の年産量を現在の40万トンから2008-09年には70万トンに拡大する計画だ。
オリッサ州Keonjhar県Barbilの商業鉱山の鉄鉱石年産量も現在の420万トンから2008-09年には500万~600万トンに拡大することを目指しており、今後5年内に3000万トンの鉄鉱石を採取できるものと見ている。今年(カレンダーイヤー2008)末までに第2鉄鉱山の森林環境省認可も得られる見通しだ。MescoのNatasha Singh Sinha取締役によると、第2鉄鉱山には高品質な鉄鉱石2億4000万トンの埋蔵が見込まれている。