SEAnews 2008-02-06 ArtNo.40573

【ムンバイ】グローバル・チップ・メーカー、Intelは向こう3年間にインドに10億米ドル以上を投じ、パーソナル・コンピューター(PC)と広帯域(BB)技術の普及ギャップ解消に努める。
デカン・ヘラルドが2月4日報じたところによると、Intel Technology India(ITI)のJohn A McClure取締役(M&O担当)はPTI通信に以上の消息を語った。それによると、ITIはPCと広帯域インターネット技術を普及させる様々な新計画を準備しており、ASUS Technologies／HCL／Wipro／Zenith等の内外のPCハードウェア・ブランドと、軽量かつ手軽なインターネット・プラットフォームを提供するための提携を結んでいる。インドの消費者は今や初めてのPC購入者であっても移動性を重視、バッテリーで3、4時間使用でき、十分な記憶容量を備え、場所をとらない軽量なものを求めている。ITIはこうした点に配慮しそれぞれのターゲット市場ごとに異なる仕様の製品を準備している。
ITIは光ファイバー・ケーブルより低コストで、なおかつ高速な広帯域技術、Wimaxテクノロジーをインドに紹介する。WimaxはPC-BBインターネットギャップを埋める最良の手段と言える。インドでは3500万ユニットのPCが利用されているが、広帯域インターネットの利用者は300万人にとどまり、最悪のPC-BBレシオになっている。こうした広帯域技術の低普及率は、インドの全般的発展をも阻害する。インドは現在世界第7位、乃至8位のＰＣ市場だが、2012年までには3位乃至4位に浮上するものと予想され。る
今日、BPO産業だけが世界フラット化(flattening of the world:インドや中国等の多数の国が供給連鎖に加わり、中産階級が急成長し、グローバル化が拡大する潮流)の恩恵を享受しているが、他のものは広帯域インターネットにアクセスできないためにその恩恵を享受できないでいる。インテルのインドにおける最大の責務は、最先端の技術を駆使した合理的価格のインターネット・プラットフォームを開発し、こうしたギャップを埋めることにあると言う。