2008-02-01 ArtNo.40544
◆Arcelor-Mittal、ジャールカンド州Torpaに製鉄所建設
【コルカタ】Arcelor-Mittalはジャールカンド州Torpaを年産1200万トン製鉄所の建設地に選んだ。
ビジネス・スタンダードが1月28/30日報じたところによると、Arcelor-MittalのSudhir Maheshwari上級副社長(ロンドン勤務)は、ジャールカンド州政府のP P Sharma総務次長に書面で以上の決定を伝えた。それによると、同社は立ち退きを必要とする住民が最も少なく、水や開発用地が十分に存在するTorpaを製鉄所の建設地にする方針を決めた。製鉄所とタウンの建設には1万エーカーの土地を必要とする。Arcelor-Mittalは州政府に対し、基礎工事の着工許可、鉄道省に対するPokra-Pakla線Ranchi-Rourkela間の複線化申請、鉄鉱山の早期割当等を求めた。
年産1200万トンの鉄鋼プロジェクトは、向こう30年間に6億トンの鉄鉱石を必要とする。Arcelor-Mittalはジャールカンド州のKarampadaとGhatkuriを含む鉄鉱山の割当を申請、West Singhbhum県Chiria鉱山の鉱業権取得にも強い関心を表明している。Chiria鉱山には高品質な鉄鉱石20億トンが存在すると見積もられている。同鉱山は元々、Indian Iron & Steel Company (IISCO)が鉱業権を保持していたが、その更新を巡りIISCOを合併したSteel Authority of India Limited(SAIL)とジャールカンド州政府の間に法廷紛争が生じている。
一方、ジャールカンド鉱業地区調整委員会(JMACC:Jharkhand Mines Area Coordination Committee)のSaid Xavior Dius議長は、「MittalがTorpa地区に一歩も踏み込むことを許さない」と語った。JMACCはジャールカンド州の52組織の連合体。Torpa地区にはKoyalとKaro2部族が居住しており、JMACCは過去30年間、これら少数部族の居住地におけるダム建設に反対して来た。Dius議長によると、JMACCはこれまでにTataとJindalの計画を阻止した実績がある。JMACCは、同地に鉄鋼プラントの建設を計画するAbhijeet社の従業員や2人の中国人エンジニアを最近人質にしたが、これらのものは既に解放したと言う。
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