SEAnews 2008-01-30 ArtNo.40530

【コルカタ】JSW Bengal Steel Ltd(JBSL)は今年3月に西ベンガル州Salboniにおける見積もりコスト3万5000クロー(US$88.96億)、年産1000万トンの総合製鉄所の建設に着手する。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、エコノミック・タイムズ、ビジネス・スタンダードが1月26日伝えたところによると、JSWグループのSajjan Jindal副会長は1月25日、西ベンガル州のBuddhadeb Bhattacharjee首席大臣と会談後、以上の方針を明らかにした。それによると、Bhattacharjee首席大臣はManmohan Singh首相と2月6日に会談し、その際首相が主宰する起工式の日取りを決める。プロジェクトに必要な用地の95％は既に買収済みで工事現場にフェンスを巡らす作業を開始している。土木工事請負業者の選考も目下進めている。約1万5000人が建設工事に従事する予定で、できるだけ地元労働者を使用する。首席大臣は地元労働者の就業問題に大きな関心を寄せており、JhargramとMidnaporeの訓練機関において訓練計画を練っている。
第1期計画では2011年までに年産600万トンの製造施設が設けられる。JBSLが生産したスラブの内150万トンは、JSWグループが買収した米国の製鉄所に供給される。
鉄鉱石はおそらく南米チリで手に入れた鉄鉱山のものを使用するが、チリ産の鉄鉱石は中国と米国に輸出し、JBSLはインド国内のスポット市場で鉄鉱石を調達する可能性も検討している。JSW Steelは最近オランダ拠点の子会社を通じチリ北部Atacamaの鉄鉱山8ブロックを買収した。8ブロック中2ブロックは開発済みだが、他の6ブロックはこれから開発せねばならない。グループは必要な鉄鉱石のほぼ30％の供給を確保しているが、残りに関しては海外の鉄鉱石資源をさらに開拓する必要がある。
ちなみにグループ企業JSW Energyはインド証券取引委員会(SEBI:Securities and Exchange Board of India)に4000クロー(US$10.17億)の公開公募(IPO)を申請したと言う。