2008-01-28 ArtNo.40522
◆ITサービス市場、2011年までにUS$107億に
【ムンバイ】インドの国内情報技術(IT)サービス市場は向こう5年間に23.2%の複合年間成長率(CAGR:compounded annual growth rate)をマーク、2011年までに107億3000万米ドルに達する見通しだ。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが1月25日伝えたところによると、市場調査会社Gartner IncのArup Roy上級アナリストはこのほど以上の見通しを語った。それによると、国内ITサービス市場の成長は、主に国内経済全般の成長/中小企業の高度成長/顧客指向の潮流により牽引されている。ITサービス・プロバイダーは、多国籍企業も地元企業も、国内ITサービス市場の潜在性に注目、国内市場開拓戦略を練っている。国内ITサービス市場における中心課題は効率化とコスト削減で、これら2つの要因が成長の原動力になっている。
IT専門会社と競争して自前のIT専門スタッフを確保する困難や、15~20%にのぼるITスタッフの損耗率に直面した少なからぬ企業が、IT部門を分離独立させる風潮が生じつつある。
コンサルティング/ITマネージメント/ビジネス・プロセス・マネージメントの向こう5年間のCAGRは、各28.1%、23.8%、27.1%に達し、これら3部門が成長を牽引する見通しだ。コンサルティング・ビジネスの売上げは2005年から2006年の間に30.1%成長し3億4000万米ドルに達した。競争過熱に伴い競争力を有するものが、他社を買収し、市場は調整期を迎えるものと見られる。
現在、インドITサービス市場の最大のプレーヤーはIBMで、Tata Consultancy Services(TCS)が続いている。両社にWipro Infotechを加えたトップ3ベンダーが2006年のITサービス市場全体の26.1%のシェアを占めたと言う。
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