SEAnews 2008-01-25 ArtNo.40507

【ニューデリー】中央銀行の統計によれば、インドの総輸出は今会計年度当初5ヶ月間に20％前後の成長を見たが、繊維／衣料品／工芸品の輸出は下降した。
エコノミック・タイムズが1月20日報じたところによると、中央銀行の『2007－08年対外貿易』報告書は「繊維、繊維製品、工芸品の輸出は引き続き下降線を辿っている」と述べている。それによると、年初5ヶ月の衣料品輸出は米ドル建てで3％、絹繊維輸出は同16％、それぞれ下降した。米国、英国、イタリア等の主要輸出先の需要減退がその主因になっている。
米国商務省繊維衣料品事務所の発表によれば、インドの年初7ヶ月(2007/4-10)の対米繊維輸出シェアは昨年同期の6.8％から3.2％に縮小した。輸出量そのものは1.9％の拡大を見た。
首相経済諮問委員会(EAC:Prime Minister's economic advisory council)によると、綿製の糸／織布／完成品／衣料品、絹繊維、手織り絨毯等は輸出の絶対量が減少したことから、ルピー建て輸出額の落ち込みは一層顕著になった。過去1年半の間にルピーの対米ドル相場は15％以上上昇した。ルピー高に伴う輸出業界の打撃を緩和する狙いから政府は約5200クロー(US$13.22億)の救済パッケージを発表した。EACは経済報告の中で労働集約産業に対し、別途救済パッケージを準備するよう提案している。