2008-01-21 ArtNo.40485
◆サリムの西ベンガル化学ハブ・コスト6倍に
【コルカタ】インドネシアのコングロマリットSalim Groupとそのパートナー2社、UnitechおよびUniversal Successが、西ベンガル州Nayachara島に開発を計画する化学ハブのコストは当初見積もりの2000クロー(US$5.08億)から6倍の1万2000クロー(US$30.5億)に膨張する見通しだ。
エコノミック・タイムズが1月16日報じたところによると、パートナー3社はプロジェクトの推進母体としてNew Kolkata International Development Pvt Limited(NKID)と言う特定目的会社(SPV:special purpose vehicle)を設立した。NKIDのスポークスパースンを務めるUniversal SuccessのPrasoon Mukherjee会長が同紙に語ったところによると、Nayachara島に化学ハブを建設するのは極めてハイコストだが、実行できる。先ずHaldiaとNayachara島を結ぶ橋を掛け、浚渫工事を施し、海水淡水化施設や道路網も設けねばならない。中央政府は鉄道の敷設と深水港の建設を計画している。これらは何れも資本集約的で、計画を最初から立て直さねばならない。
当初Nandigramに化学ハブを設けることを計画した際に、そのコストを2000~3000クローと見積もったが、Nayachara島に建設するには1万2000クローを投じる必要がある。とは言え資金調達に問題はない。
シンガポール政府は1万2000クローを投じてJurong島に化学ハブを建設、BASF/BP/ExxonMobil/DuPont/三井化学/Shell/住友化学等、世界の化学/石油化学企業を誘致することに成功した。
NKIDが化学ハブ・プロジェクトの顧問に指名したJTC Corporation (旧社名Jurong Town Corporation)は「Nayachara島の土壌は化学ハブの建設にふさわしい」と言う初歩的調査報告を行っている。西ベンガル州政府も、石油/化学/石油化学投資地域(PCPIR:petroleum, chemicals & petrochemicals investment region)ステータスを得るため、JTCの報告書を中央政府の肥料・化学省に提出するよう求められていると言う。
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