【Kulti】国営Steel Authority of India Ltd(SAIL)は、『事業計画2012』の下、5万3000クロー(US$134.71億)を投じて設備能力を拡張するが、この内5分の2に相当する2万クロー(US$50.83億)を西ベンガル州に投じる。
ビジネス・スタンダードが12月26日伝えたところによると、Ram Vilas Paswan鉄鋼相は25日、Kulti工場で催された『Sail Growth Works』計画発足式の席上、以上の消息を語った。それによると、SAILの1州当たり投資額としては最高額で、西ベンガル州には一層の投資が行われる可能性がある。内訳は西ベンガル州KultiのIISCO(Indian Iron and Steel Company Ltd)Steel Plantに1万3500クロー(US$34.31億)、Durgapur Steel Plantに5600クロー(US$14.23億)、やはりDurgapurのAlloy Steel Plantに残りを投じる。IISCOには当初9600クロー(US$24.4億)が投じられるはずだったが、増額された。これによりSAILの溶銑(hot metal)年産能力は1460万トンから2600万トンに拡大する。
専門家委員会がSail Growth Worksの必要投資額を算定する。2003年以来操業が停止されて来たKulti工場の鋳造施設は3ヶ月以内に操業を開始する。
中央政府は、過去6年にわたり閉鎖されて来た西ベンガル州政府所有のNational Iron and Steel Company(NISCO)の操業再開にも関心を寄せており、西ベンガル州にNISCOに対する債権を放棄するよう求めている。州政府が債権を放棄すれば、SAILがNISCOを吸収合併することも可能になると言う。
ちなみに西ベンガル州では、インドネシアのSalim groupがNandigramで進めるプロジェクト用地の買収を巡り、これに反対する住民の暴力事件が発生、Tata MotorsのSingurにおける小型車プロジェクトに関しても同様の反対運動が生じ、目下法廷で争われている。