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2008-01-09 ArtNo.40448
◆AMD、ハイデラバードに新R&Dセンターをオープン
【ハイデラバード】アンドラプラデシュ州Hyderabadにこのほど同市における2番目の研究開発(R&D)センターをオープンした半導体メーカーAdvanced Micro Devices(AMD)は、次世代の消費者用電子製品やグラフィック処理、さらにはマイクロプロセッサー領域における知財の形成に照準を合わせ、新R&Dセンターを一層拡張する方針だ。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、デカン・ヘラルド、インディアン・エクスプレス、ザ・ヒンドゥー、ビジネス・スタンダードが1月5日報じたところによると、カルナタカ州Bangaloreのデベロプメント・センターを拡張する計画を昨年末に発表したのに続き、3万平方フィートの新R&Dセンターの開所式を催したAMDのDirk Meyer社長兼COOによると、AMDは4年前にグラフィック・デザイン会社ATIを買収し、後者がハイデラバードに設けていたR&Dセンターを手に入れた。今回開所したのは、これに続くハイデラバードにおける2番目のR&Dセンター。AMDは、これによりインドに4つのR&Dセンターを保持することになった。AMDは、新ハイデラバードR&Dセンターを通じ、パーソナル・コンピューター(PC)と他の携帯装置の統合に力を入れる。
インドのR&Dチームは、マイクロプロセッサーや、家電製品用チップ組み込みシステム、超大規模集積回路(VLSI)、その他の領域における戦略的役割を担う。ハイデラバード・センターは、これまで消費者用電子製品会社のために、携帯電話、ゲームコンソール、LCDパネル、TVチューナーカード等のマルチメディア製品を設計して来た。
新センターには現在120人が勤務しており、追ってさらに100人が追加される。既存のハイデラバードR&Dセンターには250人、バンガロールには約200人が勤務しており、AMDはインドに650人余りのR&Dスタッフを擁することになる。内450人がハイデラバードに勤務する。
過去3四半期に赤字を記録したAMDは、一連の新製品の発売を通じ、2008年第3四半期中に黒字回復を目指す方針を最近発表した。デスクトップ領域では、2008年末までに4つのプロセッサを集積したPhenomレーンジのクアッドコアプロセッサが普及する見通しで、2009年半ばには、中央処理装置とグラフィック機能を兼ね備えたFusionレーンジの製品を発売する予定だ。
プロセッサー・デザインの重心は、より多くのマイクロプロセッサーを集積することから全体的な電力消費を節約することにシフトし、ファンダメンタルな変化を遂げるものと予想される。高い省エネ機能は、デスクトップばかりでなく、サーバーやデータセンターについても要求されるようになっている。
AMDのHector Ruiz会長兼CEOは、2015年までに世界人口の約50%がPCを手にすることになると言う50/15ビジョンを提起したが、これはAMDの努力目標でもある。インドの660万ユニットのプロセッサー市場の21.4%のシェアを握り、世界的に23%の市場シェアを有するAMDは、2億5000万ユニットの世界市場の少なくとも3分の1、できれば50%のシェアを占めることを目指している。
AMDは、SemIndiaに対し、技術支援やその他の必要なインプットを提供する方針をすでに発表してているが、同方針に変わりはない。提携の具体的内容はSemIndiaの業務展開にかかっている。しかしインドにおける製造事業に投資する計画は目下のところ存在せず、インドで製造されたコンポーネントを調達する計画もないと言う。
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