2007-12-24 ArtNo.40437
◆石川島播磨、Kochi LNGターミナルEPC契約獲得?
【コーチ】Petronet LNG Ltd (PLL)は来年1月16日に予定される取締役会直後に、石川島播磨重工業とケララ州Kochiに建設する液化天然ガス(LNG)ターミナルのEPC(engineering, procurement and construction)仮契約(LOI:Letter of Intent)を結ぶ方針だ。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが12月22日伝えたところによると、PLLのP. Dasgupta重役(MD)はこのほど同紙に以上の消息を語った。それによると石川島播磨重工業とは、契約額を含む全ての問題について合意に達している。
コーチン港湾局(CPT:Cochin Port Trust)とのリース契約問題が残されているが、PLL取締役会が開かれるまでに調印できるものと見ている。
EPC契約をこれ以上遅らせることはできない。遅れは契約額に深刻な影響を及ぼす。当初コーチ・ターミナルは、グジャラート州のDahejターミナルとともに1999-2000年に完工するはずだった。コーチ・ターミナルのコストは現在のレートからすれば、2800クロー/7億米ドルと、ダヘジ・ターミナル第1期工事の1950クロー/5億米ドルに比べ30~40%上昇している。コーチ・ターミナルの工期は39ヶ月で、2011年半ばの稼働が目指されている。
CPTとの協議内容には、入港料(port access charge)と波止場使用料(wharfage charge)が含まれる。入港料は港湾保守のための料金だが、CPTはLNGのための波止場使用料については何ら基準を設けていない。水先案内料(pilotage)やその他の船舶に課される料金は主要港関税局(TAMP:Tariff Authority for Major Ports)により、料率が規定されている。
オーストラリアのコンソーシアムGorgan Projectsとの次期LNG購入交渉は2008年2月に行われる予定で、Gorgan ProjectsによるLNGの供給は2012年までに開始される。コーチ・ターミナルが稼働する2011年半ばとの間にギャップがあるが、PLLはカタールもしくはアルジェリアからつなぎにLNGを輸入する可能性も検討している。LNGの調達に関しては少なからぬ選択肢が存在すると言う。
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