【バンガロール】急成長するインドのインダストリアル・デザイン/コミュニケーション・デザイン(ICD:industrial and communication design)市場は年間およそ8000~1万人のデザイナーを求めているが、有資格者はわずか3000人に過ぎず、人材不足が深刻化している。
エコノミック・タイムズが12月11日、インド国立デザイン研究所(NID:National Institute Design)のDarlie O. Koshy所長の話として報じたところによると、年間23~25%のペースで成長しているICD市場で人材供給不足が深刻化している。米国には14万人のインダストリアル・デザイナー/コミュニケーション・デザイナーがいるのに対し、インドはわずか3000人で、実際に仕事をしているのは500人前後と言う。
同所長は、最新科学技術にすばやく適応してきた韓国などのデザイナーを例にあげ、日々発展する科学技術をデザインに応用する重要性を指摘する。同氏によれば、テクノロジーの応用でデザインに要する時間を劇的に短縮できる。デザイン・コンセプトから試作品を制作する力を養成することも課題で、すばらしいデザイン・コンセプトをもつ学生は存在するものの、商品化可能な試作品はつくれないと言う。