2007-12-17 ArtNo.40397
◆11月の工業生産成長率、予想に反して11.8%マーク
【ニューデリー】インドの国内総生産(GDP)のおよそ5分の1の比重を占める工業生産指数(IIP)は、製造業の堅調に支えられ、10月に予想を上回る過去7ヶ月来最高の11.8%の伸びを記録、昨年同月の4.5%、前月の6.8%(見直し後の数字)を大きく上回った。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、エコノミック・タイムズ、ザ・ヒンドゥー、ビジネス・スタンダード、デカン・ヘラルドが12月12/13日、中央統計局(CSO:Central Statistical Organisation)の発表を引用し伝えたところによると、IIPの圧倒的比重を占める製造業は10月に13.3%の成長を遂げ、昨年同月の僅か3.8%の伸びを大幅に上回った。しかし鉱業の伸びは3.7%(5.9%)、電力は4.2%(9.7%)と、何れも昨年同期の成長率(括弧内の数字、以下同様)を下回った。
この結果、今年初7ヶ月(2007/4-11)IIP成長率は9.7%と、昨年同期の10.1%を僅かに下回った。年初7ヶ月の製造業の伸びは10.4%(11.1%)、鉱業は4.8%(3.6%)、電力は7.2%(7.1%)と、製造業が昨年同期の伸びを僅かに下回ったものの、鉱業と電力部門の伸びは昨年同期を多少上回った。
用途に基づく分類(use-based classification)によれば、今年10月には資本財部門が20.5%(6.5%)の目覚ましい成長を遂げた。消費財部門は12.5%(2.8%)、耐久消費財部門は9.3%(0.2%)、非耐久消費財部門は13.9%、基本財部門は6.2%(10.5%)、中間財部門は14.2%(5.9%)と、耐久消費財部門の復調が目立った。
年初7ヶ月の資本財部門の成長率は20.1%(15.7%)、消費財部門は6.4%(9.3%)、耐久消費財部門は-1.3%(12.7%)と、耐久消費財部門の年初7ヶ月のパフォーマンスは依然として極めて不振だった。
全国産業分類(national industrial classification)主要17業種中16業種が10月にプラス成長を記録した。機械/設備を除く金属製品及び部品部門が唯一マイナス成長に陥った。
P Chidanmbaram蔵相は、「年初7ヵ月の成長率は昨年同期を多少下回るものの、工業生産の成長見通しは明るい」とコメントした。
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